(森プラ) 2009年度の活動実績
活動の概要
 2009年度は設立5周年を迎えた節目の年となりました。 月4回の定例活動をおこない、その作業内容は、森林環境の向上のため、 民有林の森林整備を実施するとともに昨今林内に放置されることの多い間伐材を搬出し有効利用するため杭や支柱等に加工・製作しました。

森林整備実績
 人工林間伐は高槻市原地区において約3ha、天然林整備は同じく原地区で約1ha、竹林の整備は安岡寺周辺地区において約1ha実施し、 地域森林の整備に寄与することができました。 人工林間伐材の木製品活用としては、杭加工のほかベンチ1脚を製作販売しました。 天然林間伐材は薪の製作販売に活用しました。竹材は、新たな取り組みとしては、高槻市JR高槻駅北東土地区画整理組合の相談を受け、 割竹のフェンス美装利用の耐久性試験のために加工・設置をおこないました。 この割竹美装はJR駅北側の開発に森林竹林素材の活用を促進する取り組みであり、需要開拓と市民への普及啓発の両面から期待されるところです。  

※その他、個人向け等に丸太、七夕用タケ、タケの器等を販売

木工クラフトセンター運営
 大阪府森林組合よりの高槻森林観光センター内の木工クラフトセンターの運営委託は3年目を迎え、 景気低迷により森林観光センター施設全般で集客環境が厳しい中でしたが、利用者からの反応もよく、 主要事業として安定した運営実績を残すことができました。
 天然素材とのふれあいや工作の楽しさ、 創造力の養成など木工作業を通じた子どもたちへの環境教育にも役立つことができたと思われます。

野草園管理
 森林観光センターでは 月に1度の活動で、野草園管理を行いました。 繁茂種の除伐や土留柵の設置、園内通路整備を行い、 多様な山野草の生育保全に努め、今後の活動基盤づくりを進めました。

森林ストック調査事業
 高槻市委託の「森林ストック調査事業」を、森林組合を通じて現場調査部分を受託し、対象地域(川久保地区の一部)の森林の状況を調査しました。求められる業務成果を納め、市の林業振興策に貢献するとともに、当会自身においても森林の現況調査技術の修得になりました。
市民林業士養成活動
 第6期市民林業士養成講座は7月から開催されました。当会からは昨年同様に専任アシスタントを6名派遣し、一部講座の講師も担い、講座運営に主体的に携わりました。受講生25名全員が修了でき一定の成果を収めることができました。

新しい活動
 大阪府が進める企業の森づくり「アドプトフォレスト制度」において、府や高槻市、森林組合、地元関係者、各企業とともに連絡協議会に参画しました。5月から各企業が原城山地区で順次活動を開始し、当会は整備作業の指導員を毎回派遣し、初心者に対し間伐等の安全な作業指導をしながら、森林施業の大切さを伝えました。

会員数
 新規会員は、2009年12月に市民林業士養成講座(高槻市、大阪府森林組合共催)を修了した25名のうち15名の方々が入会され、3月31日現在、正会員数は計92名となりました。

活動参加者実績
 定例活動への参加者数(養成講座、木工クラフト参加は除く)は前年度よりも拡大し1129名となり、 上述の活動実績を残すことができました。

活動風景
木工クラフト 団体参加(09/08) 安岡寺 竹林整備(09/09)
TV取材(09/10) 区画整理組合 竹垣試験施工(09/12)
高槻市エコフェスタ 出展(10/01) 原 竹林整備(10/02)

特定非営利活動法人   森のプラットフォーム高槻
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