(森プラ) 2008年度の活動実績
活動の概要
  設立後4年目となった2008年度の定例活動は月4回行いました。
活動内容は、民有林の森林整備とそれに伴い発生した間伐材等を林地内より搬出し有効利用するため、杭や支柱等に加工をおこなってきました。

森林整備実績

 人工林間伐は高槻市原地区において約2ha、
 天然林整備は同じく原地区で約1ha、
 竹林の整備は安岡寺および原地区において約1ha、
 をそれぞれ実施し、地域森林の整備に寄与することができました。

 木製品は、人工林間伐材を中心に加工しました。素材として丸太や薪を販売しただけでなく、クラフトセンターで取り扱い、杭やイスなどの加工品としても販売しました。特に高槻市交通部より受注した市営バス停留所待合用ベンチは幅8メートルの大型で、市民の注目の集まるJR駅南側ターミナルに設置され、これら取り組みにより、木材の有効利用の実績をあげることもさることながら、市民への普及啓発への効果が内外から期待されたところです。

※ その他、個人向け等に丸太、杭、七夕用タケ、薪を販売。

木工クラフトセンター運営
 また、大阪府森林組合より高槻森林観光センター内の木工クラフトセンターの運営委託は2年目を迎え、 初年度より設備改修や案内看板・ラベルの設置等の施設改善を行ったり、独自のメニューや木製品販売を展開したことの効果が出始め、 景気低迷や森林観光センター集客が苦戦する中で、前年度比売上増25%となり、当会の主要事業へと成長しました。 同時に木工作業において子どもたちへの環境教育にも役立つことができました。
野草園管理
 さらに森林観光センターでは9月から月に1度の活動で、野草園管理を行いました。 繁茂種の除伐や土留柵の設置を行い、多様な山野草の生育保全に努めるとともに園内通路の整備を行い、今後の活動基盤づくりを進めました。

不定期のイベント活動
 4月11・12日に森林組合が実施した黒田電気社の社員森林体験において、指導員として会員を派遣し、初心者に対し間伐等の安全な作業指導をしながら、森林施業の大切さを伝えることができました。3月には大阪府が主催した原城山地区での複数企業を対象とした間伐体験イベントでも同様の対応をおこないました。

市民林業士養成活動
 第5期市民林業士養成講座は大阪府の知事交代に伴う財政見直しの中で講座運営助成の打ち切りのため、中止も懸念されましたが、高槻市のご尽力により10月から開催されました。当会からは専任アシスタントを6名派遣し、講座運営に主体的に携わりました。受講生全員が修了でき一定の成果を収めることができました。

新しい活動
 一方、新たな活動としては、高槻市の新規事業である「森林ストック調査事業」を、森林組合を通じて現場調査部分を受託し、 対象地域(川久保地区の一部)の森林の状況を調査しました。求められる業務成果を納め、市の林業振興策に貢献するとともに、 当会自身においても森林の現況調査技術や未知の区域を迷わず踏査することなど、従前の活動ではなしえない森林管理に関する技術の修得になりました。

活動風景
ヒノキ玉切り材の引き上げ作業(08/05) 森林観光センター 夏まつり(08/08)
城山 天然林の整備(08/09) 原大橋の下でバーベキュー大会(08/10)
安岡寺 竹林の整備(08/12) JR高槻駅前にヒノキ製ベンチ設置
(09/03)

特定非営利活動法人   森のプラットフォーム高槻
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